海を浮遊する軽石に付着し、育ってきた甲殻類や、クラゲに近い生物たち――。小笠原諸島の海底火山の噴火で発生した軽石が全国各地に漂着した。東京都の水中写真家・堀口和重さん(35)は今年、沖縄県竹富町の黒島で、軽石とともに生きる海の生物を撮影した。堀口さんは「軽石が海で長く旅をする中で、生物との出会いがあった記録を残せた」と話す。
堀口さんが黒島で撮影したのは1月8~15日。1~3月ごろがナンヨウマンタが島周辺にプランクトンを食べに来る時期だと聞き、訪れたという。
島の西側の沖。水面は軽石でいっぱいだった。海中ではマンタが泳ぎ、プランクトンを吸い込んでいた。周りには、1~3センチほどの大きさでピンク色をした数々の軽石が浮遊していた。マンタはその軽石も一緒に吸い込んでいた。
「軽石に何かついている」…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル